中央大学 文学部 泉ゼミ (美術史美術館コース) ブログ

美術史美術館コースは、中央大学文学部フランス語文学文化専攻に設置されています。このブログは、日頃のゼミ活動を更新しています。

ようこそ、泉ゼミ・ブログへ。
ゼミは3、4年生で構成され、2年間で、フランスを中心とした西洋美術史、美術館や文化遺産の歴史や今日のあり方について学びます。
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このブログは、ゼミの紹介がメインです。
ゼミ活動のまとめは、上のメニューバー「ゼミについて(毎年更新)」をご覧ください。
大学のゼミってどんな活動をするの? 文学部のゼミでどういうことを学ぶの?
そういうことを知りたい方に、うちのゼミの様子をお伝えできればと思います。

カテゴリ: 美術関連情報(2019~2020)

授業発表や卒論執筆のために、ブログでこれまで紹介した「美術関連情報」のまとめです。
2020年度からゼミ生への情報発信は、ゼミのSNSに移行しています。

都内の美術館ライブラリーで資料を探す  🔗

世界のオンライン授業で学ぶ 🔗

ネットで情報を探す
・Google Arts & Culture 🔗
・ウィルデンスタインのカタログ・レゾネ 🔗1 🔗2
・ゲティ財団のヴィジュアル図書館 🔗

・「クセジュ文庫」(大学図書館のデータベース) 🔗

・パリのサロンの歴史 🔗
・artscapeによる「アート・アーカイブ」探求 🔗1 🔗2
・『美術手帖』によるシリーズ:「これからの美術館を考える」 全11回  🔗

芸術家や美術館の映画をいくつか紹介します。

1.『ある画家の数奇な運命』
芸術家ゲルハルト・リヒターの半生がモデルとなっている映画です。
公式HP
リヒターというと、最近こういうドキュメンタリーもありました。

2.『プラド美術館 驚異のコレクション』
ヨーロッパの大美術館の映画がまたまた出ました。
俳優ジェレミー・アイアンズがナビゲーターだということ。最近では、ボルジア家のロドリーゴ役が印象深いです。
公式HP

研究室に入ったDVDでは、
3.『フランコフォニア ルーヴルの記憶』

4.『メットガラ』
面白かったので、入れてもいいかもしれません。

オンライン授業が始まってそろそろ1か月がたとうとしています。公共美術館は相変わらず閉鎖中で、気分転換に行きたいと思っても、今のところ出来ません。ヨーロッパの都市ではロックダウンが解除され、博物館・美術館の再開予定のニュースもちらほら聞くようになりました。

日頃、情報収集でお世話になっている『美術手帖』のサイトでは、雑誌『美術手帖』2019年バックナンバーが無料で公開されています。いい機会ですので、ぜひ読んでみてください。
https://bijutsutecho.com/magazine/insight/21931
期間は5月15日〜6月14日の1ヶ月間です。

自宅学習のすすめの第2弾です。
オンライン授業に向けて、方法や教材を考えているところです。
美術について勉強できるいくつかのオンラインサービスを紹介します。

①MOOC(Massive Open Online Course)
「オンラインで誰でも無償で利用できるコースを提供するサービスで、希望する修了者は有料で修了証を取得できます。世界トップクラスの大学・機関によってさまざまなコースが提供されています。」
(東京大学のHPを参照 https://www.u-tokyo.ac.jp/ja/society/visit-lectures/mooc.html

グローバルMOOCとローカルMOOCがあります。2つ紹介します。
A.グローバルMOOC「Coursera」
Courseraには、MoMA(ニューヨーク近代美術館)が提供しているコースがあります。
https://www.coursera.org/moma
いくつかのコース(絵画、写真、ファッション)が設置されています。

Modern Art & Ideasのコース例
第1週 Module 1: Introduction to Modern Art & Ideas
第2週 Module 2: Places & Spaces
第3週 Module 3: Art & Identity
第4週 Module 4: Transforming Everyday Objects
第5週 Module 5: Art & Society
週ごとに、3時間を目安に、いくつかの動画を観て、ワークシートをこなして、5週間で修了です。
各週の課題をきちんと終わらせ、5000円ほど払えば、修了証明書を発行してもらえます。

B.ローカルMOOC「FUN-MOOC」
フランスの教育機関によるMOOCです。(https://www.fun-mooc.fr/
「アート」で検索すると、いくつかのコースが設置されています。
https://www.fun-mooc.fr/cours/#filter/subject/creation-arts-et-design?page=1&rpp=50
ここでは幅広い意味での「アート」なので、料理、建築、デザインなども含まれています。
美術関係では、ポンピドゥーセンターが提供する「ポップ・アート」のコースがあります。
https://www.fun-mooc.fr/courses/course-v1:centrepompidou+167001+session01/about

②美術館が提供する教育プログラム
世界的に有名な美術館のなかでも、アングロサクソン系の美術館は教育プログラムが充実しています。
MoMAとTateを紹介します。

A.MoMA(ニューヨーク近代美術館)
https://www.moma.org/magazine/articles/255
このサイトはMoMAが提供する教育プログラムです。上で紹介した「Coursera」も含まれています。
ここでとりわけ紹介したいのは、
20世紀アートを勉強したいのであれば、とてもいいウェブサイトです。ここでは時系列ではなく、テーマでアートについて学ぶことが推奨されており、さまざまな「テーマ」が設定されています。

ひとつの例を紹介します。
What Is Modern Art? 「モダン・アートとは何か?」 (https://www.moma.org/learn/moma_learning/themes/what-is-modern-art/)
都市の台頭、近代の生活、風景画、肖像画、大衆文化の5つのテーマに添って19世紀後半の芸術動向を考えます。これはとてもいい教材だと思っていて、オンライン授業の課題にするかもしれません。

B.Tate(テート/ロンドン)
https://www.tate.org.uk/
テートも充実しています。このサイトでは、
「テート・キッズ」は子供向けのサイトですが、カラフルなので視覚的に楽しめますし、動画もあります。
「オンライン・ギャラリーによる探索」は、オンラインならではの、自由な表題に基づく展示を楽しむことができます。
「テーマによるアート」では、様々なテーマ設定(旅行とアート、移住と芸術、天気とアート、女性とアート etc.)があります。これも参考になると思います。

ここで紹介した2つの美術館のYouTube
MoMAのYouTube (https://www.youtube.com/channel/UC9CswYtb5rL31CHwyVoyJvQ)
Tate のYouTube (https://www.youtube.com/user/tate)
よく似た作りです。

フランスでは、ルーヴル、オルセーのHPもチェックしましたが、MoMAやTateのような充実した教育プログラムはありませんでした。美術館の教育普及に対する力の入れ方の違いがありますね。

自宅で勉強するために、以下のサイトを紹介します。
①Wildensteinのカタログ・レゾネ

去年もこのブログで紹介しました。19世紀の画家を中心にしたカタログ・レゾネです。以下の画家・彫刻家の作品カタログを見ることができます。

ジャン・ベロー
エミール・ベルナール
フランソワ・ブーシェ(18世紀)
ギュスターヴ・カイユボット
シャルダン(18世紀)
ギュスターヴ・クールベ
ジャック=ルイ・ダヴィッド
フラゴナール(18世紀)
ポール・ゴーガン
テオドール・ジェリコー
ドミニク・アングル
エドゥアール・マネ
クロード・モネ
ベルト・モリゾ
カミーユ・ピサロ
オディロン・ルドン
オーギュスト・ロダン
ジョルジュ・スーラ
エドゥアール・ヴュイヤール
ヴェラスケス(スペイン)
スルバラン(スペイン)

②影山幸一「アート・アーカイブ探求」artscape(アートスケープ)
https://artscape.jp/study/art-achive/backnumber.html

artscape
美術館・アート情報満載のWebマガジンです。去年もこのブログで紹介しました。
そこに連載されている「アート・アーカイブ探究」は、美術史家の作家研究を紹介するページです。毎回、画家の一作品について、美術史の先生たちの深い考察を読むことができます。自分の研究にとってヒントになる発見があるはずです。

③ゲティ財団のヴィジュアル図書館
Getty Publications Virtual Library
http://www.getty.edu/publications/virtuallibrary/index.html
詳しいことを知りたい人はこちら
300冊以上のアートブックが自宅で読める。ゲティによる無料公開をチェック(『美術手帖』2020年3月28日掲載)

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