中央大学 文学部 泉ゼミ (美術史美術館コース) ブログ

美術史美術館コースは、中央大学文学部フランス語文学文化専攻に設置されています。このブログは、日頃のゼミ活動を更新しています。

ようこそ、泉ゼミ・ブログへ。
ゼミは3、4年生で構成され、2年間で、フランスを中心とした西洋美術史、美術館や文化遺産の歴史や今日のあり方について学びます。
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このブログは、ゼミの紹介がメインです。
ゼミ活動のまとめは、上のメニューバー「ゼミについて(毎年更新)」をご覧ください。
大学のゼミってどんな活動をするの? 文学部のゼミでどういうことを学ぶの?
そういうことを知りたい方に、うちのゼミの様子をお伝えできればと思います。

2024年02月

日時:2024年2月3日(土)午後
場所: モスク見学(東京ジャーミイ・ディヤーナト トルコ文化センター)
https://tokyocamii.org/ja/
東京ジャーミィ ポスター_1

ある学生が「モスク」に行ってみたいということから、ゼミで企画しました。
教員は見学場所を決めるだけ。あとは、ゼミの3年生にお任せです。
モスクという場所、イスラーム美術の文様、モスク内用語、モスク内の見所、服装の注意事項、撮影の注意点、礼拝場での注意点などをまとめたパフレットを作成してもらいました。
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この日は快晴で、青い空に白いモスクのコントラストが際立っていました。
また訪れた日はたまたまですが「世界ヒジャーブ・デー」で、ヒジャーブを本格的に巻いて頂きました。
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ヒジャーブを巻いた後、ガイドツアーに参加し、1階エントランスでガイドさんによる興味深くて分かりやすいイスラーム文明についての解説を受けた後、モスクに入場させていただいました。ちょうど礼拝の時間に重なっていたので、静かに見学させて頂きました。モスク内の鮮やかで繊細な文様装飾に見とれているうちに首が痛くなってきました。本格的なモスクを体験できる貴重な場所です。
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折しも、2月4日のNHK教育「日曜美術館」はトプカプ宮殿の回でした。チューリップの文様が出てきました。

2023年度ゼミ生による「卒業論文」と「学年末レポート」のタイトル

4年生 卒業論文タイトル
ココ・シャネルのモノクロームとデザイン ──リトルブラックドレスの考察を通して」
エドワード・ホッパーが描いたニューヨーク ──〈映画的〉表現と〈アメリカ的〉主題」
ユベール・ロベールの廃墟と人物 ──18 世紀後半の感性と時間の表現」
カミーユ・コローの風景画 ──構図と色彩の革新性」
シャルダンにおける静物画の革新 ──《エイ》から読み解く技法と空間表現」
シャヴァンヌが 20 世紀初頭に残した造形表現 ──ピカソの「青の時代」に与えた影響から」

3年生 学年末レポートタイトル
オディロン・ルドンの画風の変化──ノワールから色彩への変遷はなぜ起こったのか」
葛飾北斎──移り行く画風の変遷」
ヴィルヘルム・ハマスホイ──ハマスホイの作風における独自性について」
M.C.エッシャー──師デ・メスキータと風景画の構築について」
クロード・モネ──印象派の日本」
メアリー・カサット──彼女の描いた母子の姿」
ジョン・エヴァレット・ミレイ──ファンシーピクチャーについて」
河鍋暁斎──「浮世絵」と「狩野派」の二重性」

3年生「学年末レポート」、4年生「卒業論文の概要」、4年生「学生生活をふりかえって」をまとめて冊子にし、2023年度ゼミ活動の成果とします。

2023年度のゼミ最終日は2024年1月5日(金)でした。
最終日は毎年、4年生による卒論発表を行っています。
卒論のテーマや目次など、全体について説明したあと、3年生に向けてのアドバイスもあります。
1年間のあいだに、卒論の準備をどのように進めたか、資料調査の方法や、就職活動との両立など、具体的なアドバイスをしてもらいます。
3年生はこれらのアドバイスを受けて、気が引き締まるはずです。

今年度は3年生から4年生に向けてのサプライズがありました。
「卒論お疲れさま」の意味を込めてのプレゼント。フランス美術史を学ぶゼミらしい、お菓子の素敵なプレゼントでした。
ゼミでは初めての出来事です。教員として、3年生の心遣いに感謝します。
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