中央大学 文学部 泉ゼミ (美術史美術館コース) ブログ

美術史美術館コースは、中央大学文学部フランス語文学文化専攻に設置されています。このブログは、日頃のゼミ活動を更新しています。

ようこそ、泉ゼミ・ブログへ。
ゼミは3、4年生で構成され、2年間で、フランスを中心とした西洋美術史、美術館や文化遺産の歴史や今日のあり方について学びます。
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このブログは、ゼミの紹介がメインです。
ゼミ活動のまとめは、上のメニューバー「ゼミについて(毎年更新)」をご覧ください。
大学のゼミってどんな活動をするの? 文学部のゼミでどういうことを学ぶの?
そういうことを知りたい方に、うちのゼミの様子をお伝えできればと思います。

2023年07月

日時:2023年7月16日(日)午後
場所:アーティゾン美術館
https://www.artizon.museum/exhibition_sp/abstraction/
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2023年度ゼミ見学会の第3弾も、学生たちが選んだ展覧会です。
アーティゾン美術館は、年に1回は必ずゼミで訪れている美術館です。学生無料なのが、何よりの理由ですが、もちろん学生たちに是非観てもらいたい展覧会が企画されています。

授業では、20世紀の抽象画について説明する機会がありませんし、おそらく学生たちもこれまで抽象画をまとまった形で観る機会はなかったと思いましたので、今回の事前学習は教員が「抽象画のみかた」について初歩的な知識を与えました。
今回の事後学習は、期末「レポート」です。

「セザンヌ、フォーヴィスム、キュビスムから現代へ」と展覧会名に記されているように、抽象画が画家たちのどのような模索のなかかから生まれ展開し、日本にもその動きが広がり、そして今日の作品まで、大きな流れを見せてくれる貴重な機会でした。ジョルジュ・ブラック《セレの街の屋根》、ロベール・ドローネ《街の窓》、カンディンスキーとクレー、古賀春江などが、個人的に印象に残りました。


展示作品がかなり多かったので、学生たちも見終わった後は疲れて、どこかでお茶でもしたのではと思います。
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日時:2023年6月4日(日)午後
場所:国立西洋美術館
https://bretagne2023.jp/

2023年度ゼミ見学会の第2弾は、学生たちが選んだ展覧会です。
教員はこの時期コロナに感染し、その後の体調不良により、今回の見学会および事後学習は学生たちに任せました。

事前学習では、教員がすでに観ていた展覧会でしたので、美術館HPより展覧会の概要を説明しました。今回はグループ・ワークです。各グループは、展覧会を構成するセクションをひとつ選んで発表します。作品リストをもとに、セクションごとのキーワードを出し、芸術家について調べ、展覧会で注目したことについて書いてもらい、見学の準備をしました。
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事後学習はグループ発表です。まずは準備として、各グループがテーマを設定し、取り上げる作品を選び出し、発表構成を考え、担当者を決めました。

グループ発表(15~20分)では、「比較」の視点を入れることを条件としました。
グループ1「ブルターニュの海」 印象派画家と日本人画家による風景画との比較
グループ2「アンリ・リヴィエール 日本と西洋の視点から」 北斎の浮世絵との比較 グループ3「ドニから見るブルターニュ」 バンド・ノワールとの比較 グループ4「日本人画家から見たブルターニュ 黒田、久米、小杉」 西洋人画家との比較
準備期間は1週間でしたが、各グループがみんなで力を合わせて作品の考察に取り組み、まとまった成果を出すことができました。

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