中央大学 文学部 泉ゼミ (美術史美術館コース) ブログ

美術史美術館コースは、中央大学文学部フランス語文学文化専攻に設置されています。このブログは、日頃のゼミ活動を更新しています。

ようこそ、泉ゼミ・ブログへ。
ゼミは3、4年生で構成され、2年間で、フランスを中心とした西洋美術史、美術館や文化遺産の歴史や今日のあり方について学びます。
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このブログは、ゼミの紹介がメインです。
ゼミ活動のまとめは、上のメニューバー「ゼミについて(毎年更新)」をご覧ください。
大学のゼミってどんな活動をするの? 文学部のゼミでどういうことを学ぶの?
そういうことを知りたい方に、うちのゼミの様子をお伝えできればと思います。

2021年06月

日時:2021年6月18日(金)14時スタート
場所:町田市立国際版画美術館
#映える風景を探して 古代ローマから世紀末パリまで
2021年度前期のゼミ美術館見学会第3弾、町田市の芹ヶ谷公園内にある町田市立国際版画美術館に行ってきました。
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4月24日から始まったこの展覧会は、すぐに緊急事態宣言によって中断され、6月1日から再開されました。
この見学会は、ゼミの教員が展覧会図録に文章を執筆する機会を与えていただき、学芸員さんと連絡を取り合っていた関係で実現しました。「《古きフランスのピトレスクでロマンティックな旅》を楽しむために」というタイトルの文章です。
最初に、この展覧会を担当した学芸員Tさんから、美術館の入り口で展覧会や版画美術館についての説明を受けてから、今年のゼミの集合写真を1枚撮っていただきました。
集合写真(ほかし)
2階の展示室へ。版画は光に弱いので、いつもよりは暗い部屋でした。
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ブリューゲルから始まります。今回は風景画がテーマです。これまで風景画というと色彩の作品を見る機会が圧倒的に多く、ほとんど版画だけで風景画を見る、線と構成だけで風景画を見るというのは初めての機会でした。ロランやピサロの油彩、水彩画、手彩色と、色のある作品が要所要所で入るので、目にとっても単調にならずに楽しめました。あと風景を描くための道具類の展示もありました。
個人的には『エジプト誌』の手彩色のエッチングが繊細な描写のなかに鮮やかな色彩が印象的でした。
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時代を通して版画技術の変化とともに、モノクロの濃淡がどのように変容してゆくのか、よく分かる展覧会でした。
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学芸員さんお世話になりました。

日時:2021年6月11日(金)13時スタート
場所:世田谷美術館
アイノとアルヴァ 二人のアアルト展、フィンランドー建築・デザインの神話
先週に続き、今週は、「二人のアアルト展」です。
最近、フィンランドの建築・デザインの展覧会をよく目にします。3学生全員がこの展覧会を選びました。デザインは、私たちの暮らしと密接にかかわってきますので、学生たちにとっても身近なんでしょう。アルヴァのほうは有名ですが、今回は奥さんのアイノについても取り上げた展覧会です。
先週モンドリアン展でみたイスは角ばっていましたが、今日のイスはどれも曲線のデザインで、人の体にやさしいものでした。
1937年のパリは、美術ではいろんな文脈で語られる万博ですが、アアルトも参加してたんですね。
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先週は横殴りの雨でしたが、今日は快晴、ただし気温は30度近くでした。でも砧公園のなかは、風が通って気持ちよかったです。
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木の素材をいかにたまわせるか、その技術が紹介されていましたが、こちらはそこから生まれた作品たち。
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子ども用のベッドです。やはりあちらの子どもは仰向けで寝ていません。
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イスの座面がかなり地面に近いように感じます。
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この曲線がすてきです。アメリカで設計した学生寮ではなく、ニューヨーク万博フィンランド館、うねる壁の模型でした。
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見学終了。

日時:2021年6月4日(金)13時30分スタート
場所:SOMPO美術館
モンドリアン展、純粋な絵画を求めて
緊急事態宣言中ですが、美術館が再開されました。
2021年度は積極的に美術館に足を運ぶことを目標に、4月の授業が始まったときに3つの展覧会をピックアップしていました。そのひとつが
SOMPO美術館で開催中の「モンドリアン展」であり、会期が6月6日までということで、急いで行ってきました。
チケットは事前予約で、すでに金曜日の時点で完売状態。幸い、ゼミ生はみんな事前予約を無事に済ませ、入場することができました。
SOMPO美術館は、改修後に初めて訪れます。ゼミではすでに美術館についてとモンドリアンの発表が4月に行われ、事前勉強をしたうえでの見学です。
当日は、あいにくの雨と風です。ビル風がすさまじい勢いでした。手間に見えるのが美術館です。
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東郷青児《超現実派の散歩》1929年をモチーフにしたと言われるマーク。美術館のHPにアクセスすると必ず立ち上がります。
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もちろん館内は撮影禁止でしたが、唯一、この場所だけはOK。
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ミニチュア版の複製椅子には、子どもさんが座って記念撮影をしていました。
緊急事態宣言でこもりがちな生活の中で、モンドリアンの色彩はすがすがしい気分にさせてくれました。

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