日時:2020年11月17日(火)11時スタート
場所:アーティゾン美術館
3年生だけの見学会です。前期の美術館見学会は開催できませんでした。後期は大学に申請をして許可をとれば見学会は可能ということで、数名で行ってきました。
今年は11月中旬でもとても暖かいです。気持ち良い秋晴れでした。場所は東京駅八重洲口から歩いて数分。立派なビルが見えてきました。
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「アーティゾン美術館」はガラス張りになっている1~6階まで。建物については、小さな冊子が用意されていました。訪れた際に気づいてほしい、建物の注目ポイントが20枚のイラストで分かりやすく表現されています。次はこれを携えて行きたいです。
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美術館の前で待ち合わせ。今日は暖かいので学生たちは外で待っていました。
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今日はこれを見学します。
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先週のゼミで事前学習として、展覧会サイトと作品リストをチェックし、各自が注目する西洋絵画5枚について「見どころ」をまとめてもらいました。さらに見学後も課題を与えています。
「琳派と印象派 東西都市文化が生んだ美術」展覧会のHP  🔗
出品作品リスト
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今回の展覧会では国宝が出展されるということで、楽しみにしていました。前半は宗達の墨画、後半は宗達の屏風《風神雷神図》(チラシのイラストになっています)です。やはり後半のほうが人が多くなるかもしれません。

コロナ禍にあって、ヒトやモノの行き来が制限されるなかで、美術館は自前のコレクションの重要性とその活用を改めて認識するという動きがあるようです。作品リストを見ると、今回の展覧会での印象派のほとんどが「石橋財団アーティゾン美術館」所蔵でした。同じ作品でも、テーマ設定や他の作品との組み合わせ方によって、新しい見かたができ、新しい魅力がうまれることを教えてくれた展覧会でした。
「琳派と印象派 東西都市文化が生んだ美術」展(6~5階)の後は、4階の「石橋財団コレクション選」「久留米をめぐる画家たち」へと続きます。印象派の後の20世紀を中心とした西洋絵画の充実したコレクション、そして石橋財団の創設者・石橋正二郎の作品収集の歴史を物語る画家たちの作品が展示されていました。

展覧会を終えると、4階に「インフォルーム」という部屋があります。ここは情報閲覧のコーナーですが、そこに次のようなリーフレットが置いていました。美術批評家テオドール・デュレの紹介です。ルームには彼の著作物も展示されていました。学生たちにはぜひこのリーフレットを持ち帰ってほしいと思い、見学者分を拝借。私を待っていた学生たちはこのリーフレットの存在に気づいていなかったようで、デュレは今回の展覧会にとって重要な人なんですと、授業のような説明でもって見学会は終了しました。
1年ぶりに開催できた展覧会、学生たちにもよい機会になったと思います。
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アーティゾン美術館は、学生証があれば無料で入館できます。また美術館アプリもありますので、ダウンロードしていくといいでしょう。音声解説などが入っています。