中央大学 文学部 泉ゼミ (美術史美術館コース) ブログ

美術史美術館コースは、中央大学文学部フランス語文学文化専攻に設置されています。このブログは、日頃のゼミ活動を更新しています。

ようこそ、泉ゼミ・ブログへ。
ゼミは3、4年生で構成され、2年間で、フランスを中心とした西洋美術史、美術館や文化遺産の歴史や今日のあり方について学びます。
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このブログは、ゼミの紹介がメインです。
ゼミ活動のまとめは、上のメニューバー「ゼミについて(毎年更新)」をご覧ください。
大学のゼミってどんな活動をするの? 文学部のゼミでどういうことを学ぶの?
そういうことを知りたい方に、うちのゼミの様子をお伝えできればと思います。

2019年10月

日時:2019年10月26日(土)11時スタート
場所:東京都美術館
3年生だけの見学会。前日の豪雨とは打って変わって快晴でした。
上野公園は大勢の人びとでにぎわい、気持ちのよい1日でした。
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エスカレーターを降りて、東京都美術館へ
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今回の見学会は「ゴートールド美術館展 魅惑の印象派展」です。
前回の「ドービニー展」よりも、今回は入念に予習をして出かけました。
1.コレクターのコートールド氏とそのコレクションについて
2.今回の目玉作品、マネ《フォリー・ベルジェールのバー》について
ゼミ2回分をかけて、みっちり勉強したので、その知識をもとにじっくり鑑賞できたのではないでしょうか。
展覧会では、コートールド氏があれらの絵画を室内でどのように飾っていたのか、空間再現の展示もありました。美術資料の展示もいくつかあり、教える立場で興味深かったのは、「コートールド美術研究所の初年度の試験問題、1933年」です。
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さて、見学会後の課題は、出品作品で1枚あるいは数枚を選び、テーマを設定して論じることです。
コートールド氏は自分の感性に響いたものを購入したということでした。みなさんも自分の感性で作品を選び出し、そこからは頭を使ってどのようなテーマで論じることができるのか、考えてみましょう。
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最後に、ロダン《地獄の門》
この鋳造は世界に8体あって、松方コレクションはその一つであり、どういう経緯で日本に送られてきたのか、ゼミで勉強しましたね。

レオナルド・ダ・ヴィンチ(1452-1519)、21世紀に入っても話題の多い画家です。
2019年は没後500年という記念すべき年です。フランスや日本、世界でさまざまな企画が開催されると思います。

ルーヴル美術館では2019年10月24日~2020年2月24日の期間「レオナルド・ダ・ヴィンチ展」が開催されています。事前予約が必要な展覧会のようです。公式HP(フランス語)を参照してください。
https://www.louvre.fr/expositions/leonard-de-vinci

日本でもNHKで11月に特集番組が組まれているようです。
[特集]500年目のダビンチ
2019年11月4日(月)天才ダビンチ 500年目のミステリー
2019年11月4日(月)BS世界のドキュメンタリー「ダビンチ幻の肖像画」
2019年11月9日(土)ETV特集「伊集院静 ダビンチをめぐる冒険」
2019年11月10日(日)NHKスペシャル ダビンチ・ミステリー第1集「モナリザの秘密~“透過カメラ”が真実を暴く(仮)」
2019年11月16日(土)ダビンチ「幻の肖像画」
2019年11月10日(日)NHKスペシャル ダビンチ・ミステリー第2集「ダヴィンチの謎~AIが解き明かす“万能の天才”の正体(仮)
2019年11月24日(日)世界の大発見か ダビンチ「もう一枚の油絵」

せっかくですので、死後500年たっても語り継がれるレオナルドの魅力は何なのか、授業でも1回は取りあげたいと思います。

10月に入っても、まだ暑さが残ります。
秋が深まるにつれて、街の雰囲気も変わるでしょう。
「芸術の秋」と言われように、都内でも面白そうな展覧会が目白押しです。
3年生のゼミは見学会先がすでに決まっていますが、2年生の入門演習はこれから決めます。
候補に挙げたのが、以下の展覧会です。

国立近代美術館 「窓展:窓をめぐるアートと建築の旅 」
https://www.momat.go.jp/am/2019/
「窓」をテーマにした展覧会

東京富士美術館(八王子)「フランス絵画の精華」
https://www.fujibi.or.jp/exhibitions/profile-of-exhibitions/?exhibit_id=1201910051
伝統的なフランス絵画を観たい人のための展覧会

三菱一号館 「印象派からその先へ」
https://mimt.jp/ygc/
吉野石膏株式会社が収集した印象派絵画の展覧会

森美術館「未来と芸術展:AI、ロボット、都市、生命――人は明日どう生きるのか」
https://www.mori.art.museum/jp/exhibitions/future_art/
未来をテーマにした、様々な角度からの展示、現代アート

東京都現代美術館「ダムタイプ|アクション+リフレクション」
https://www.mot-art-museum.jp/exhibitions/dumb-type-actions-reflections/
メディアアーティストグループ、ダムタイプによる個展、現代アート

⇒アンケート集計の結果、国立近代美術館「窓展」に決まりました。

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