中央大学 文学部 泉ゼミ (美術史美術館コース) ブログ

美術史美術館コースは、中央大学文学部フランス語文学文化専攻に設置されています。このブログは、日頃のゼミ活動を更新しています。

ようこそ、泉ゼミ・ブログへ。
ゼミは3、4年生で構成され、2年間で、フランスを中心とした西洋美術史、美術館や文化遺産の歴史や今日のあり方について学びます。
★★★★★★
このブログは、ゼミの紹介がメインです。
ゼミ活動のまとめは、上のメニューバー「ゼミについて(毎年更新)」をご覧ください。
大学のゼミってどんな活動をするの? 文学部のゼミでどういうことを学ぶの?
そういうことを知りたい方に、うちのゼミの様子をお伝えできればと思います。

日時:2023年4月23日(日)午後
場所:東京国立近代美術館
https://jubun2023.jp/
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2023年度のゼミ活動が始まりました。今年は久しぶりにゼミの新歓コンパを企画することができました。場所は大学内の学生食堂です。女子が中心の少人数のゼミですので、アットホームな雰囲気のなかで、近況報告、就活、趣味、女子力、恋バナ(?)の話で盛り上がっていました。

さて今年度の美術館見学の第1弾は東京国立近代美術館70周年記念展である「重要文化財の秘密」です。教員が選びました。GWが始まると混雑するので、その前に行きましたが、日曜日なのでそれなりに混んでいました。
東近美ではおなじみの作品ですが、改めて「重要文化財」という視点で見ることで、「問題作が傑作になるまで」の問いを通して、戦後の評価史が浮き彫りになる展覧会でした。そして60日展示ルールにより、見られない作品があるのは仕方のないことです。鏑木清方の展示は終了していました。
ゼミでは事前準備として展覧会の大まかなことを「出品目録」にしたがって予習し、それぞれが1枚の作品を担当することに決めました。本ゼミは西洋美術を中心に扱いますが、今回は日本人が学んだ西洋のエッセンスを考察するよい機会になるでしょう。
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クレーの新収蔵作品を常設展示で見ることができました。解説のおかげで、記憶に残る作品となりました。

大学のさまざまな活動が戻ってきました。事後報告になりますが、東京都美術館「マティス展」(2023年4月27日~8月20日)のキュレーターであるヴェルディエさんの講演会が開催されました。フランス国立近代美術館(ポンピドウーセンター)のキュレーターになるまでのキャリア形成(ソルボンヌ大学、エコール・デュ・ルーヴル、コートールド美術研究所、博士論文執筆のためのアメリカ留学)について、自らの歩みをお話してくださいました。最後に「マティス展」の見所なども教えてくださり、大変充実した講演会になりました。ヴェルディエさんは、展覧会準備で大変お忙しいにもかかわらず、100分の授業にまるまるお付き合いくださいました。ありがとうございました。

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4年生の卒業を祝うために、泉ゼミでは久しぶりに飲み会を開催しました。今年の4年生は、美術館見学に行くことはできましたが、親睦を深める飲み会や夏合宿はコロナによって中止となりました。夏合宿を楽しみにしていたようで、実現できなかったことが悔やまれます。
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場所を変えて、女子だけで二次会
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4年生の数名からこのブログのためにメッセージをもらいました。美術史美術館コースの宣伝文です。

 
    「初めてのルーブルは なんてことは無かったわ」。宇多田ヒカルによる「One Last Kiss」の歌い出しです。完全に勉強不足だと思います。美術館に行って「なんてことは無かったわ」と思ったことのある方は、美美コースで、泉ゼミで、ぜひ学んでください。きっと美術館に行く度に、心動かされるようになりますよ。


    
    自分のやりたいことにどんどん挑戦していってほしいです。後悔しない学生生活をぜひ送ってください。



    
私がこのコースを選択する前、美術に関しての関心は世界史の知識程度、美術館に行くのは年に0~1回程度、このコースを選んだのも大学でしか学べないこと、つまり自分からは学ばないことを大学で学んだ方がいいかなと思って選びました。それと「学芸員」の資格も取ることができるのですが、なんとなく、持ってたらかっこいいからという理由で取りました。
    美術が好きだから選ぶ人もいれば、私みたいに関心がほぼゼロな人もいます。実際このコースに入って、興味の幅が広がりましたし、美術館に行くことも多くなりました。学びもたくさんあって、充実した学生生活を送れたと思います。
    美術がよくわからない、少し関心はあるけどついていけるかわからないという人でも大丈夫です。わからないことを知ろうとする探求心があってこそ大学に行くことの意義があると思います。視野を広げる為にも、娯楽を増やすという意味でも「美術史美術館コース」はおすすめです。


さらに、4年生による「学生生活をふりかえって」から一部抜粋します。コロナ禍の学生たちのリアルな姿が見えてきます。

 
    4年間の学生生活を振り返り、やってみたいことに挑戦することが大切だと感じました。
新型コロナウイルスが流行し授業がほぼリモートになり、ふと自身の学生生活を振り返ったとき、何もしてこなかったなと思いました。このまま卒業し社会人になってしまうことを想像し、不安を覚え、私はそれまで興味があったけれど尻込みしていたことや、ずっとやろうとしながら後回しにしていたことに手を付けてみることにしました。そうしたことで、自分は何が得意で何が苦手なのかを新たに知ることができたり、以前よりも成長したり、またコロナ流行でずっと暗かった気持ちが前を向いたりもしました。そのおかげで、今、自分の学生生活を振り返ると、とても満足な時間を過ごせたと感じます。



    
もともとアクティブな方ではないし、この4年間で、自ら進んで「交友関係を広めよう!」と思って特別何かをしたこととかもなかった。そんな私でも、サークル、アルバイト、学部、ゼミなどを通して、それなりにいろいろな人に出会った。いろいろな人に出会って、彼らと交流していく中で、迷惑をかけたり、かけられたりしながら、彼らから新しい価値観を学んだり、自分の知らなかった一面に気づけたりした。


    
    サークルだけでなくて、ゼミも思いが強いです。リモートで顔が見えずに授業をしていた頃、美美コースの人たちは意識の高い人達が多いなって思っていて、プレッシャーに感じてました。泉ゼミ入って、知り合いがほぼいない中やっていけるか不安でしたが、段々ゼミに慣れてきて、3年の後期ぐらいには、毎週金曜日ウキウキしながら登校するほどゼミが大好きになってました。ほんとうです!!!!!「卒論どれぐらい進んでる!?」「まだなんもやってない泣」「よかった!!!私も!!!」ってゆるゆる過ごしてた日々が懐かしいです(笑)



    学生生活で学んだことは何かを辞めてしまっても失わないということだ。むしろ、辞めたらその分新しい何かが舞い込んでくる。最後までやり遂げることが良いことだという思い込みは、もう無い。こう考えれば、社会人生活もやっていけそうだ。

2022年度のゼミは、対面が完全復活です。
今年度の3年生は、コロナ禍の影響をもっとも受けた学年ですので、美術館に出かける機会をできるだけ増やしたいと思いました。前期は4月、5月、6月に3回の美術館見学会を企画しました。
後期は、学内の図書館ツアーライティングラボのツアーを実施するとともに、見学先は文化遺産や建築に関連する場所を選ぶようにしています。今年はアーティゾン美術館で「パリ・オペラ座−響き合う芸術の殿堂」が開催されましたので、まさにうってつけの見学先でした。


前期の学び(オンライン授業中)
前期はゼミ生どうしが互いのことを知り合うきっかけになればと思い、「自分にとって1枚の絵画」と題して、これまでの自分自身の体験を交えて、1枚の絵画について語ってもらいました。
3年生から、マリー・ドニーズ・ヴィレール、クリムト、シャガール、マリー・ローランサン、ゴッホ、ピカソ、ツタンカーメンの棺形、オットー・ディックス
4年生から、ダヴィッド、フェルメール、『勝利は我に(星条旗よ永遠にの巻)』1943年の映画、ミュシャ、コロー、モネ、ミケランジェロ
学生のみなさんが、どういうきっかけで芸術作品に触れ、印象づけられたのかがよく分かりました。

前期の見学会
「Chim↑Pom展:ハッピースプリング」森美術館 
「ボテロ展 ふくよかな魔法」Bunkamuraザ・ミュージアム 
「クリストとジャンヌ=クロード”包まれた凱旋門”」21_21 DESIGN SIGHT 
Chim↑Pom展は教員が選び、あとの2つの展覧会は、3年生が中心となって見学したい展覧会をピックアップし、投票で決めました。

後期の見学会
「パリ・オペラ座−響き合う芸術の殿堂」アーティゾン美術館を見学しました。

3年生のグループ課題(11~12月)
3年生は二つのグループに分かれ、「オペラ座展」見学会の事前学習として、以下の内容について発表しました。
①図録論文の内容紹介
グループ1「パリ・オペラ座と”総合芸術”ー音楽、美術、文学、舞台芸術の共振」
グループ2「パリ・オペラ座の歴史」
②序曲、第1幕、第2幕、第3幕、第4幕、エピローグの展示内容についての紹介
③各自が注目する作品を2~3作

事後学習では、
①事前に注目した作品をじっさいにみた印象
②展覧会で印象に残った作品
③アーティゾン美術館の感想
を語ってもらいました。

3年生による2022年度美術館見学会の総括
2022年度は前期3回、後期1回、合計4回の見学会を実施しました。4つの展覧会のなかで、一番印象に残っている展覧会をランク付けしてもらったのですが、1位は「Chim↑Pom展:ハッピースプリング」でした。その理由として、以下のような感想がありました。
斬新で1番刺激的なアーティストだった。作品が面白かった。ゼミで取り上げるまで知らないアーティストだったので、知れて良かった。」
「展示自体が探検するようで楽しかったことと、現代アートの展覧会へはあまり行かないのでいい機会になったこと。」
今まで私は「現代アート=手段や表現方法が自由すぎて理解不能なもの」というイメージがあった。 しかし、この展覧会で作品の意図やChim↑Pomのスタンスを知ることができ、軽い気持ちで重いテーマを取り扱っていたり、奇抜な手段を取っていたりしているわけではないということがわかった。また、ゼミ生と「Chim↑Pomは何を伝えたかったのか」や「アートとは何か、アートなら何をしてもいいのか」といった議論を通して、理解を深めることができて楽しかった。」
「クリストとジャンヌ=クロード”包まれた凱旋門”」も人気があり、
歴史を映像資料や実物のモノに触れることで美術館では珍しい体験をすることが出来たのが印象強かったです。
という感想がありました。
またさらに、「展覧会に慣れたか」という問いで、優等生的な回答ではなく、率直な感想を求めました。
楽しみながら見ることができるようになった
ゼミで見に行くことは刺激になる
見ることのプレッシャーを感じなくなった
事前・事後学習で理解が深まった
様々な視点をもって見ることができるようになった
作品の特徴をつかめるようになってきた
「作品を理解出来ているか不安がある」という感想もありました。とはいえ、1年を通して、学生が確実に展覧会を楽しめるようになっていることは分かりました。大きな進歩です。

2022年度ゼミ生による「卒業論文」と「学年末レポート」のタイトル

4年生 卒業論文タイトル
ジェームズ・マクニール・ホイッスラーの 唯美主義における思想と表現 ──イギリスジャポニスムの影響を通して」
ポール・ポワレと同時代の芸術──20 世紀モードに及ぼした影響」
フィンセント・ファン・ゴッホ──太陽に込められた独自の表現」
「戦時の上村松園──《晩秋》に描かれた女性の図像に関する一考察」
アルフォンス・ミュシャのポスター──パリ時代から『スラヴ叙事詩』制作に向けて」
カミーユ・ピサロ──19 世紀から 20 世紀の風景画」

3年生 学年末レポートタイトル(5000字前後)
「ファション界に革命を起こしたココ・シャネルにおける女性ファッションのスタイル確立」
エドワード・ホッパーが見たアメリカ──画風の確立とその背景」
ユベール・ロベール──18世紀の廃墟と時間」
「バルビゾン派画家コロー──彼の画風はどのようにして確立されたのか」
ジャン・シメオン・シャルダン──静物画の歴史を変えた男」
ダヴィンチの発明が現代の発明にどう影響されているか」
「19世紀フランスの装飾画家ピュヴィ・ド・シャヴァンヌ──画風の変移と後世に与えた影響」
ハマスホイの室内画」

3年生「学年末レポート」、4年生「卒業論文の概要」、4年生「学生生活をふりかえって」をまとめて冊子にし、2022年度ゼミ活動の成果とします。

日時:2022年12月18日(日)午後
場所:アーティゾン美術館
https://www.artizon.museum/exhibition_sp/opera
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2022年度後期、ゼミ見学会は「パリ・オペラ座−響き合う芸術の殿堂」に行ってきました。フランス美術と文化遺産を学ぶこのゼミにとって、アーティゾン美術館は、いつも豊富な知識と視覚体験を授けてくれる場所です。しかも、学生の入場料が無料という太っ腹です。展覧会は基本的にゼミ生が選びます。教員としては、1年を通して、絵画展だけでなく、文化遺産というものを総合的に学べることも、訪問する展覧会を決定するうえで考えています。

フランス国立図書館の協力のもと、パリ・オペラ座アーカイブの資料を中心に、17世紀から現代までを「総合芸術」的な観点からたどるぜいたくな展覧会でした。パリ・オペラ座が、アカデミックもアヴァンギャルドも、あらゆる芸術家たちを惹きつける磁場のような場所で、そこで生まれた芸術的遺産を堪能してきました。

19世紀フランス絵画では、マネの同じ主題の作品を二枚並べて観ることができる貴重な機会でした。
《ハムレット役のフォールの肖像》の2枚(1877年)
《オペラ座の仮面舞踏会》(ワシントン、ナショナル・ギャラリー)と《オペラ座の仮装舞踏会》(アーティゾン美術館)の2枚(1873年)

《フォールの肖像》は思ったよりもサイズが大きく、展示室に入ってこちらがドキッと驚いてしまうような、生き生きとした空気感が伝わってきました。《仮面舞踏会》と《仮装舞踏会》の2枚は、マネの試行錯誤が浮かび上がってきます。また、ドガの彫刻の3体は、観察しているうちに、同じポーズをしてみたい気分になるほど、作り手の鋭い洞察を感じました。

これほど多種多様な資料群をいちどに観る機会はそうありません。学生たちは事前学習を念入りにし、それぞれが注目作品をピックアップしていたので、展示の数に圧倒されることなく、楽しんでくれたと思います。
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日時:2022年6月26日(日)午後
場所:21_21 DESIGN SIGHT
http://www.2121designsight.jp/program/C_JC/
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2022年度前期ゼミ、見学会第3弾は「クリストとジャンヌ=クロード”包まれた凱旋門”」です。
この展覧会もゼミ生たちが選んだものです。猛暑の中、行ってきました。日差しの強烈さが集合写真から分かります。
クリストはこの凱旋門プロジェクトの完成を見ずして、2020年にジャンヌのもとに旅立ちました。夫婦の思いを引き継いだ人たちの奮闘ぶりがよく分かる内容でした。教員は会場内のビデオをすべて腰を下ろして見たので、ずいぶん時間がかかってしまいました。ついこの前、ある大学の授業で「ノートル=ダム・ド・パリ大聖堂の建造」に関するビデオを学生たちに見せたのですが、それを思い出しました。このプロジェクトは21世紀の文化遺産の創造にも思えました。ただし期間限定、一時のものです。だからこそ記憶のなかに生き続ける、ビデオのなかのドキュメンタリストがそうコメントしていたように思います。学生たちは何を思ったでしょうか。
今のゼミの3年生、4年生は、2年間のオンライン授業に我慢してきた世代です。みんなで楽しく見て、近くでお茶でもしていたようです。教員が展覧会を後にしたとき、ゼミのお茶はすでに解散したということでした。

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フランスの歴史を記念する凱旋門。ヴィクトル・ユゴーの国葬の時は、ここを通りました。その記念物が包まれて象徴的な意味を失ったとき、パリという都市のなかでどのように見えたでしょう。写真はもちろん残っていますが、本物を見たかったです。

日時:2022年5月29日(日)午前
場所:Bunkamuraザ・ミュージアム
https://www.ntv.co.jp/botero2022/
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2022年度前期ゼミ、見学会第2弾は「ボテロ展 ふくよかな魔法」です。
第1回は教員が提案した展覧会でしたが、第2回、第3回は、3年生それぞれが見学したい展覧会を選び出して発表し、そのなかから投票で2つを決めました。教員は学生時代にBunkamuraによく足を運びました。ボテロについては、ル・シネマでドキュメンタリーも上映されているようです。
今回は事前に課題を与えました。数名で言葉を交わしながら見たり、個人でイヤホン・ガイドとともにじっくり観察したり、時には教員が絵の前で少しコメントしたり、1時間30分があっという間に過ぎました。
美術史の教科書にまだ記されていない現代の芸術家ボテロについて、造形的な特徴、主題、美術史との関係について、グループワークで考えてもらいます。
当日は、30度を超える暑さでした。8名の学生たちとともに、戸外の木陰のテラス(ドゥマーゴではなく)でパスタを食べて、おしゃべりして解散。気持ちのよい昼下がりでした。(残念ながら写真を撮るのを忘れました。)
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こちらは美術館前のスペースに展示されていたボテロの彫刻。

日時:2022年4月29日(金)午後
場所:森美術館
https://www.mori.art.museum/jp/exhibitions/chimpom/
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2022年度前期のゼミが始動しました。今年度の見学会第1弾は、「Chim↑Pom展:ハッピースプリング」です。この企画はすでに3月の時点で教員がゼミ生に伝えていました。
「今だけ学生・子供ワンコイン」割引:学生、子供は期間中、一律500円になるワンコインキャンペーンを実施。期間:3.14(月)~5.5(木・祝)
という魅力的な料金設定があることを知り、これなら躊躇なくゼミ生を森美術館に連れて行くことができます。

ゼミでの見学会は、事前学習と事後学習がセットになっています。今回は事前学習の時間が十分ではありませんでしたが、ゼミ生にネットで読める展覧会記事を集めてもらいました。今回の展覧会は学生が「ハッピースプリング」を楽しんでもらうことが目的でしたので、むしろ事前学習は必要なかったでしょう。この展覧会にすでに足を運んでいた4年生がいましたので、見どころを発表してもらいました。事後学習として、グループ・ディスカッションを予定しています。

さて、見学会当日は祝日でしたので、ゼミでの全体集合はせず、会場でできる人だけ15時半過ぎに待ち合わせということにしました。待ち合わせ場所は、こちらの展示室。IMG20220429175719
by-nc-nd.eu



Chim↑Pom
《ヒロシマの空をピカッとさせる》
《PAVILION》

この写真は「クリエイティブ・コモンズ表示 - 非営利 - 改変禁止 4.0 国際」ライセンスの下で許諾されています。











大雨にもかかわらず、混雑していました。この展示室はちょうど全体の真ん中あたりで、教員は人をかき分けながら向かったわけですが、数人の学生と会うことができました。現代アートの展覧会を観る経験の少ない学生たちの反応を見たかったわけですが、楽しんでいる様子でした。また会場の熱気もありました。

教員は学生たちの反応を確認したあと、まずはルー・ヤン(陸揚)の映像を1時間ほど楽しみ、その後、最初の展示室のほうに足を向けました。会場を後にしたのは19時ごろ、見応えのある、もちろん「ハッピー」になる展覧会でした。来週のグループ・ディスカッションが楽しみです。

泉ゼミでは毎年「ゼミ活動報告書」を作成しています。3年生は「学年末レポート」、4年生は「卒論紹介」のほかに、「学生生活をふりかえって」と「後輩へのアドバイス」も書いてもらいました。

ゼミには、部活に打ち込んだ人、フランスに長期留学した人、海外に旅に出た人、情熱を注ぐ対象にめぐり会えた人、仕事として何がしたいのかに出会えた人がいます。彼らが卒業前に「後輩へのアドバイス」として残してくれたメッセージを一部抜粋して紹介します。

    
    美美コースの魅力
は、知識が自然と増えていくこと、物事の視野が広がることです。美術史の勉強をすることで、物に対する見方が変わり柔軟な発想ができるようになりました。もともと、自ら進んで美術館に行くような人ではなかったのですが、美美コースで美術史のことを学んでいくうちに美術の面白さを知り、美術館へ行くのが好きになりました。ある程度の知識がある状態で美術館に行くと、今までの何倍も美術館の面白さに気づけると思います。そういうことを学べるのが美美コースです。新しい分野の勉強をしてみたいという人にもオススメしたいです。


 
    大学生になり、高校生とは違って⾃分のしたいことや⾃由に使える時間が増えたと感じています。そのおかげで私はフランスに留学ができ、語学力、日本の良さ、海外の⼈たちの考え⽅を知ることができました。
 私は留学したことで、4 年⽣⼤学に通ったのちに⼤⼿企業に就職することだけがすべてではないと感じました。日本は決まったルートに進むことが偉いと思われがちですが、⾃分が歩みたいと思った道に進むことがとても⼤事であると感じています。フランスで⽣活した中で、フランス人に日本人は大学で学んだことと働き先が異なる人が多いと言われました。海外では、大学で学んだことを活かせる会社に就職したり、しなかったりするのが当たり前だからだと思います。
 私はありがたいことに将来ファッション系の分野で働きたいという理由で中央⼤学の美術史専攻に進学しました。しかし、4 年⽣になり就職活動をしたことで、なぜ⾃分がその道に⾏きたいのかや⼤学⽣活でなぜこのような経験をすることを選んだのかを振り返る機会があり、悩んだ時期がありました。そのような時に、⾃分の⼈⽣の中で⼀番成⻑し、楽しいと感じられることはなんだろうと考えました。その結果、パリコレクションのフィッターの⼿伝いをしていた時だと思いました。⼈⽣を振り返ったことで、私はファッション業界で働こうと改めて感じることができました。
 私は⼤学⽣活では色々な経験をしてきて、楽しいことや⾟いことなど沢⼭の経験をすることができたと思っています。私からのアドバイスとしては、やってみたいけどどうしよう、と少しでも思ったことはなんでも挑戦してみて欲しいということです。失敗しても、⼤学⽣のうちはどうにでもなります。多分ですが、社会⼈になったら今ほど⾃由な時間はないと思います。なので、やりたいことややってもてもいいかもと思うことをとことんやってみて欲しいです。私はがむしゃらにやりたいという気持ちで⾊々とやってみたことで世界が広がり、思わぬ⼈と出会えました。コロナウイルスの中でなかなかうまくいかないこともあるかもしれませんが、ぜひ沢⼭の挑戦をしてください。
 

    
    せっかくの大学生活ですし、やりたいと思ったことは全てやってみるといいと思います。私は 19 歳になってクラシックバレエに初挑戦しました。レオタードを着た女性しかおらず、一人体操着で受けるバレエのレッスンは本当に苦でした。ですが、今はレッスンを受けるのがとても楽しいです。何事もやり初めは辛いけれど、取り敢えず続けてみることが重要だと思います。



    今、自分のやりたいことがあってそれをすることが正しいという直感があるのならば、それをやり続けるのがいいと思います。
しかし、⾃分のやりたいことがない、もしくはやりたいことがあるがそれが正しいかまだわからないという方は、少し意識的に逸脱してみてはいかがでしょうか。普段やらなかったことをする、普段言わないようなことを言ってみる、普段食べないものを⾷べる。そんなことでも新しい発⾒がたくさんあります。「世界が広がる」という言葉は使い古されていて好きではないのですが、実際に新しいことに挑戦してみると世界は広がります。何より、「他の人はやったことないけど、⾃分は○○をしたことがある」という経験は、⾃⼰の存在を認識する手助けになってくれます。



    私は、所属していた○○部で挑戦することの大切さを学びました。 1 年生の時にマネージャーとして入部をしましたが、勝敗に携わりたい思いが強くなり 2 年生で先輩と共にアナライジングスタッフユニットを作り、転職をしました。このことが○○部での大きな挑戦でした。4年生になった時には対戦相手の分析や審判など仕事の幅が広がりました。試合に勝った時やコーチ、選手から必要とされている時、感謝された時はアナライジングスタッフに挑戦して良かったと感じる瞬間です。この経験から挑戦することで自分のスキルが向上し、新しい自分に出会えることが出来ました。挑戦することをポジティブに捉えて、楽しく充実した大学生活を送って下さい。



    就活に関してはとにかく積極的に情報を集めること、自信を持つことが大切です。また面白いことややりたいことがあれば思い切ってやってみるといいです。自分は 4 年の前期に 、就活の最中に○○のテストを受けました。そこで知り合った方は今でも相談に乗ってもらったり、学んだ知識は今とても役に立っています。そのため何事もまずやってみるのが大切だと思います。アドバイスは以上です。残りの学生生活を楽しんでください。



    私は 4 月から番組制作会社で働きます。在学中に学芸員資格課程を受けていたこともあって、いつか美術系の教養番組に携われたらいいな、と漠然とした夢を持っています。今 3 年生は就職活動をしている最中だと思いますが、やりたいことがまだ決まっていない人は、自分の好きなことや得意なことから職業を探していくのもいいかもしれません。既にやりたいことが明確になっている人は、その会社でいずれどんなことをしたいのか、という目標を持っているといいと思います。入社する時に、ただ入社するのと夢を持って入社するのでは、その後の社会人生活にもきっと大きな変化があると思います。

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