中央大学 文学部 泉ゼミ (美術史美術館コース) ブログ

美術史美術館コースは、中央大学文学部フランス語文学文化専攻に設置されています。このブログは、日頃のゼミ活動を更新しています。

ようこそ、泉ゼミ・ブログへ。
ゼミは3、4年生で構成され、2年間で、フランスを中心とした西洋美術史、美術館や文化遺産の歴史や今日のあり方について学びます。
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このブログは、ゼミの紹介がメインです。
ゼミ活動のまとめは、上のメニューバー「ゼミについて(毎年更新)」をご覧ください。
大学のゼミってどんな活動をするの? 文学部のゼミでどういうことを学ぶの?
そういうことを知りたい方に、うちのゼミの様子をお伝えできればと思います。

日時:2024年6月2日(日)午後
場所:東京国立近代美術館
https://art.nikkei.com/trio/

2024年度のゼミ生が選んだもうひとつの展覧会です。

パリ市立近代美術館、東京国立近代美術館、大阪中之島美術館のモダンアート・コレクションから、34のテーマのもとにトリオを組むというユニークな構成の展覧会です。日頃、ゼミでは比較を通した作品分析をよく行います。まさにうってつけの展覧会です。

総勢110名の作家が登場しますので、事前学習では、学生たちは、担当する章のなかで、自分の知らない作家について調べました。今回は絵画だけでなく、彫刻、版画、素描、写真、デザイン、映像と多岐にわたる作品が展示されますので、「作家を知る」という意味でも勉強になります。

事後学習では、学生ひとりひとりが、34のテーマのなかからひとつを選び出し、発表形式でトリオの分析を試みました。今回の発表を通して、モダンアートの表現の多様性を知るとともに、広告、デザイン、写真といった身近な作品から、その魅力を楽しみながら学ぶ機会になったと思います。

個人的には、百瀬文《Social Dance》を初めて見たのですが、その映像の力に惹きつけられました。また、ヘンリー・ダーガーをとても楽しみにしていました。著作権の関係で図録に掲載がなかったのが残念でした。
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日時:2024年5月12日(日)午前
場所:SOMPO美術館
https://www.sompo-museum.org/exhibitions/2023/magic-north/

2024年度のゼミ生が選んだ展覧会のひとつです。
北欧関係の展覧会は、昨今、建築やデザインの分野で開催されました。ゼミでは数年前にアアルト展に行きました。今回は絵画作品の展示ということで、国立西洋美術館にアクセリ・ガッレン=カッレラの作品が近年収蔵されたはものの、国内で観ることのできる作品は限られていると思います。北欧の絵画を取り上げた企画展はめずらしいという意見が多くあり、選ばれました。

グループごとに担当セクションを決め、それぞれのテーマやキーワード、芸術家を把握したうえで、作品の考察を発表しました。
学生たちが感想として指摘したのは、
・北欧独自の文化や自然に根ざした絵画作品の発見
・館内のBGMによって、視覚だけでなく聴覚も楽しめた
・北欧の都市風景の静謐、北欧の自然風景の冷たさ
・北欧の神秘性とその変遷
・山や森の日本とは違う価値観
などです。
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2024年度のゼミは、4年生9名、3年生7名、合計16名です。
前期は展覧会の見学をもとにグループ・ワークが中心になります。
ゴールデンウィークあけに大学の共同演習室を使って懇親会を開催しました。オードブルの注文、飲み物やお菓子&スナックの買いだし、テーブルセッティングなど、学生たちが準備をしました。
泉ゼミでは、こういう形式の懇親会は初めてでしたが、居酒屋と違って、自分たちだけの空間ですし、時間を気にする必要はありません。後片付けや、余ったものの引き取りまで、3時間ほどでしたが、なかなか居心地のよい会でした。
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2023年度卒業を予定しているゼミ生がこのブログのためにメッセージを寄せてくれました。美術史美術館コースやゼミはどういうところなのか、教えてくれます。

■泉ゼミは自分の興味に沿って、研究をすすめることができます!!! 
定期的に行われる美術館見学も非常に楽しいです。

元々絵を見るのも描くのも好きだったので、授業内容が美術館で作品を鑑賞する上でとても活きるものだったこともあり楽しく受けることができました。また美術や絵が好きな友達はそれまで私の周りにはいなかったので、美美コースを選んだことで企画展を一緒に周れる友達ができたことが嬉しかったです。

■もともと私は美術館に行くことが好きでした。美美コースで、基本的な美術史の知識から作品の専門的な観察のポイント、作品にまつわる社会的・文化的な背景を調べるための方法を学んで、美術館に行くことがより一層楽しく、より好きになりました。泉ゼミは自主性が高く、自分の好きなことや関心を持っていることについて探求できます。美術と無関係にみえるものでも意外なところに接点があるかもしれません。自分の興味関心を、美術を通じて究めてみるのも面白いと思います。

美美コースは美術に興味がある人なら絶対に楽しめるコースだと思います!受験の段階では「文学部って就活で不利なのでは?」と思ったりするかもしれませんが、私はそういったことは一切感じませんでした。何より、授業内容に興味を持って自発的に学ぶことが、大学生活では重要かと思います! また、泉ゼミは少人数で和やかに進むところが魅力です。
 自分のペースで取り組みたい方にお勧めです。


美美コースでは美術に関わる自分が興味を持ったことについて先生のサポートを受けながら、研究することができます。絵画だけでなく、ファッションやデザインであっても自分の研究対象にできるので幅広い分野で楽しく学んでいます。
 少しでも美術に関わることに興味があれば、ぜひ美美コースで知識をつけてみてください^^

美美コースの魅力は、勉強・研究していても苦にならないところです。例えば、美術館に行って知らない作品を鑑賞したり、絵画に描かれたモチーフに注目して研究してみたり、画家の人生について調べてみたり、同時代の他の絵画について調べてみたり等、美術に対して様々なアプローチ方法があるので、飽きることがありません! 美美コースは、絵画や美術品を見ることが好きな方、堅苦しい勉強よりもクリエイティブに学びたい方、「どうなっているのだろう」と探求心が強い方や観察力が鋭い方におすすめです。
 泉ゼミの魅力は、意見共有の機会を多い点と、美術館見学へのフットワークの軽さ、泉先生と密に相談できる点です!少人数だからこそ、ゼミ生と意見を共有したり自分の意見を発表したりする機会を多く確保でき、ゼミを通して様々な考え方に触れることができて楽しいです。また、少人数だからこそ美術館見学の日程調整がしやすいので、比較的「なかなか日程が決まらない」というストレスなく美術館見学ができます。さらに、私が進路や卒論について悩んで精神的に追い詰められてしまった時、泉先生が優しく親身に話を聞いてくださいました。泉先生は社会人経験や美術の知識が豊富なため、困った時にとても心強いです。
 少人数だからこそ温かみのあるこのゼミで、あなただけの視点で美術を見てみませんか。

日時:2024年2月3日(土)午後
場所: モスク見学(東京ジャーミイ・ディヤーナト トルコ文化センター)
https://tokyocamii.org/ja/
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ある学生が「モスク」に行ってみたいということから、ゼミで企画しました。
教員は見学場所を決めるだけ。あとは、ゼミの3年生にお任せです。
モスクという場所、イスラーム美術の文様、モスク内用語、モスク内の見所、服装の注意事項、撮影の注意点、礼拝場での注意点などをまとめたパフレットを作成してもらいました。
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この日は快晴で、青い空に白いモスクのコントラストが際立っていました。
また訪れた日はたまたまですが「世界ヒジャーブ・デー」で、ヒジャーブを本格的に巻いて頂きました。
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ヒジャーブを巻いた後、ガイドツアーに参加し、1階エントランスでガイドさんによる興味深くて分かりやすいイスラーム文明についての解説を受けた後、モスクに入場させていただいました。ちょうど礼拝の時間に重なっていたので、静かに見学させて頂きました。モスク内の鮮やかで繊細な文様装飾に見とれているうちに首が痛くなってきました。本格的なモスクを体験できる貴重な場所です。
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折しも、2月4日のNHK教育「日曜美術館」はトプカプ宮殿の回でした。チューリップの文様が出てきました。

2023年度ゼミ生による「卒業論文」と「学年末レポート」のタイトル

4年生 卒業論文タイトル
ココ・シャネルのモノクロームとデザイン ──リトルブラックドレスの考察を通して」
エドワード・ホッパーが描いたニューヨーク ──〈映画的〉表現と〈アメリカ的〉主題」
ユベール・ロベールの廃墟と人物 ──18 世紀後半の感性と時間の表現」
カミーユ・コローの風景画 ──構図と色彩の革新性」
シャルダンにおける静物画の革新 ──《エイ》から読み解く技法と空間表現」
シャヴァンヌが 20 世紀初頭に残した造形表現 ──ピカソの「青の時代」に与えた影響から」

3年生 学年末レポートタイトル
オディロン・ルドンの画風の変化──ノワールから色彩への変遷はなぜ起こったのか」
葛飾北斎──移り行く画風の変遷」
ヴィルヘルム・ハマスホイ──ハマスホイの作風における独自性について」
M.C.エッシャー──師デ・メスキータと風景画の構築について」
クロード・モネ──印象派の日本」
メアリー・カサット──彼女の描いた母子の姿」
ジョン・エヴァレット・ミレイ──ファンシーピクチャーについて」
河鍋暁斎──「浮世絵」と「狩野派」の二重性」

3年生「学年末レポート」、4年生「卒業論文の概要」、4年生「学生生活をふりかえって」をまとめて冊子にし、2023年度ゼミ活動の成果とします。

2023年度のゼミ最終日は2024年1月5日(金)でした。
最終日は毎年、4年生による卒論発表を行っています。
卒論のテーマや目次など、全体について説明したあと、3年生に向けてのアドバイスもあります。
1年間のあいだに、卒論の準備をどのように進めたか、資料調査の方法や、就職活動との両立など、具体的なアドバイスをしてもらいます。
3年生はこれらのアドバイスを受けて、気が引き締まるはずです。

今年度は3年生から4年生に向けてのサプライズがありました。
「卒論お疲れさま」の意味を込めてのプレゼント。フランス美術史を学ぶゼミらしい、お菓子の素敵なプレゼントでした。
ゼミでは初めての出来事です。教員として、3年生の心遣いに感謝します。
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2019年度の合宿から、4年ぶりに、夏の企画を復活させました。昨年度の卒業生がゼミ合宿/旅行に行きたかったと言っていたのが、気になっていましたし、今年度は新型コロナが5類に移行しましたので、無理のない範囲で企画を立てました。

2023年度は山梨県立美術館と中村キース・ヘリング美術館を訪れました。2日目は、電車とタクシーを使ったので時間がかかりましたが、自然のなかの美術館では、とても気持ちのよい、すがすがしい気分に満たされました。

日時:2023年9月2日(土)
場所:山梨県立美術館
https://www.art-museum.pref.yamanashi.jp/
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ミレーバルビゾン派のコレクションをもつ有名な美術館です。まず画家ミレーについてのアニメーション・ビデオを10分ほど見た後、展示室に入りました。今回、ボランティアの学芸員さんに解説をお願いしました。快く引き受けてくださり、30~40分の解説をしてくださいました。たとえ美術史の知識はあっても、はじめて訪れる私たちにとって、いつもミレーの作品に接している方の解説は、とても聞き応えがありました。分かりやすい解説の後、学生たちはそれぞれ自分の眼で作品と向き合いました。

ここの美術館は、都内の美術館とは異なり、スペースにゆとりがあります。作品の前で多少会話をしても許されるような、おおらかな雰囲気がありました。というわけで、教員が多少知識を与えながら、作品の前で学生と対話するという貴重な機会を持てました。

バルビゾンのコレクションも、大変見応えがあり、風景画の歩みをたどることができる展示でした。

展覧会を観るのに夢中になって、いつも忘れてしまう集合写真。
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日時:2023年9月3日(日)
場所:中村キース・ヘリング美術館
https://www.nakamura-haring.com/
2日目は甲府駅に集合して、電車とタクシーで美術館に向かいました。タクシーがなかなかつかまらないので、時間を要しました。タクシーの運転手さんによると、小淵沢駅あたりは標高1000メートルのところにあるそうで、耳に違和感を覚える人もいるそうです。日差しは強いですが、日陰に入った時の風の気持ちよさは格別です。
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現代アートのわくわく感が体験できる美術館で、学生たちのテンションは上がりっぱなし。1980年代のアメリカのことを知らなくても、力強い線、独特な形の反復と、鮮やかな色は、楽しませてくれます。学生たちを連れてきてよかったです。
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日時:2023年7月16日(日)午後
場所:アーティゾン美術館
https://www.artizon.museum/exhibition_sp/abstraction/
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2023年度ゼミ見学会の第3弾も、学生たちが選んだ展覧会です。
アーティゾン美術館は、年に1回は必ずゼミで訪れている美術館です。学生無料なのが、何よりの理由ですが、もちろん学生たちに是非観てもらいたい展覧会が企画されています。

授業では、20世紀の抽象画について説明する機会がありませんし、おそらく学生たちもこれまで抽象画をまとまった形で観る機会はなかったと思いましたので、今回の事前学習は教員が「抽象画のみかた」について初歩的な知識を与えました。
今回の事後学習は、期末「レポート」です。

「セザンヌ、フォーヴィスム、キュビスムから現代へ」と展覧会名に記されているように、抽象画が画家たちのどのような模索のなかかから生まれ展開し、日本にもその動きが広がり、そして今日の作品まで、大きな流れを見せてくれる貴重な機会でした。ジョルジュ・ブラック《セレの街の屋根》、ロベール・ドローネ《街の窓》、カンディンスキーとクレー、古賀春江などが、個人的に印象に残りました。


展示作品がかなり多かったので、学生たちも見終わった後は疲れて、どこかでお茶でもしたのではと思います。
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日時:2023年6月4日(日)午後
場所:国立西洋美術館
https://bretagne2023.jp/

2023年度ゼミ見学会の第2弾は、学生たちが選んだ展覧会です。
教員はこの時期コロナに感染し、その後の体調不良により、今回の見学会および事後学習は学生たちに任せました。

事前学習では、教員がすでに観ていた展覧会でしたので、美術館HPより展覧会の概要を説明しました。今回はグループ・ワークです。各グループは、展覧会を構成するセクションをひとつ選んで発表します。作品リストをもとに、セクションごとのキーワードを出し、芸術家について調べ、展覧会で注目したことについて書いてもらい、見学の準備をしました。
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事後学習はグループ発表です。まずは準備として、各グループがテーマを設定し、取り上げる作品を選び出し、発表構成を考え、担当者を決めました。

グループ発表(15~20分)では、「比較」の視点を入れることを条件としました。
グループ1「ブルターニュの海」 印象派画家と日本人画家による風景画との比較
グループ2「アンリ・リヴィエール 日本と西洋の視点から」 北斎の浮世絵との比較 グループ3「ドニから見るブルターニュ」 バンド・ノワールとの比較 グループ4「日本人画家から見たブルターニュ 黒田、久米、小杉」 西洋人画家との比較
準備期間は1週間でしたが、各グループがみんなで力を合わせて作品の考察に取り組み、まとまった成果を出すことができました。

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