中央大学 文学部 泉ゼミ (美術史美術館コース) ブログ

美術史美術館コースは、中央大学文学部フランス語文学文化専攻に設置されています。このブログは、日頃のゼミ活動を更新しています。

ようこそ、泉ゼミ・ブログへ。
ゼミは3、4年生で構成され、2年間で、フランスを中心とした西洋美術史、美術館や文化遺産の歴史や今日のあり方について学びます。
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このブログは、ゼミの紹介がメインです。
ゼミ活動のまとめは、上のメニューバー「ゼミについて(毎年更新)」をご覧ください。
大学のゼミってどんな活動をするの? 文学部のゼミでどういうことを学ぶの?
そういうことを知りたい方に、うちのゼミの様子をお伝えできればと思います。

2020年08月

先日は、都内の美術館の展覧会情報をアップしました。今日はマンガ展を紹介します。

マンガ展
国立新美術館(六本木)
「MANGA都市TOKYO ニッポンのマンガ・アニメ・ゲーム・特撮2020」
2020年8月11日(水)~11月3日(火)
公式HP  https://manga-toshi-tokyo.jp/
展覧会の構成
イントロ. 1/1000巨大東京都市模型
セクション1. 破壊と復興の反復
セクション2. 東京の日常
セクション3. キャラクターvs.都市
検索すると、この展覧会を紹介する記事が出てきますので、参考にしてください。
マンガ展では、大英博物館の「Manga」展(2019年5月23日~8月26日)が記憶に新しいですね。

マンガと小説
備忘録として、2020年度マンガ大賞https://www.mangataisho.com/)を受賞したのは、
藝大受験を描いたマンガですが、今後、どのように展開していくのか、楽しみですね。

もう1冊、紹介します。
美術界隈で話題になっている小説です。

会田誠と山口つばさ、両氏の対談は、こちらの「文春オンライン」で読めます。
https://bunshun.jp/articles/-/39611?utm_source=twitter.com&utm_medium=social&utm_campaign=socialLink

2020年はオリンピック・イヤーで日本アートを紹介する充実した展覧会が企画されています。
会期が変更され、現在開催中の展覧会を挙げておきます。
美術展に足を運びたいのはやまやまですが、コロナの状況をよく把握する必要があります。行くときは、感染予防の対策はしっかりと、各自の判断に任せます。
これだけいい展覧会が目白押しだと、本当に行きたくなります。

西洋美術
国立西洋美術館(上野)
「ロンドン・ナショナル・ギャラリー展」
2020年6月18日(木)~10月18日(日)
→6月下旬に行きましたが、本当に傑作ばかりで圧倒されました。

アーティゾン美術館
石橋財団コレクション選 特集コーナー展示
「印象派の女性画家たち」
2020年6月23日(火)~ 10月25日(日)
→アーティゾン美術館はゼミで行きたいのですが、、、今年は無理かもしれません。

日本美術
国立新美術館(六本木)
「古典×現代2020―時空を超える日本のアート」
2020年6月24日(水)~8月24日(月)
→友人がすすめてくれました。

東京国立博物館/ 平成館 特別展示室  (上野)
特別展「きもの KIMONO」  
2020年6月30日(火) ~ 2020年8月23日(日)
→これも友人がすすめてくれました。

現代アート
東京都現代美術館(木場)
「オラファー・エリアソン ときに川は橋となる」
2020年6月9日(火)~9月27日(日)

森美術館(六本木)
「STARS展:現代美術のスターたち―日本から世界へ」
2020年7月31日(金)~ 2021年1月3日(日)
→日本を代表する6名のアーティストの展覧会です。とても充実した内容だったと友人が言っていました。

第7回展ヨコハマトリエンナーレ2020(横浜)
「AFTERGLOW―光の破片をつかまえる」
2020年7月17日(金)~10月11日(日)

2020年度前期の授業はオンライン授業(4月下旬~7月中旬、計12回)が実施されました。

ゼミのオンライン授業
泉ゼミでは、ゼミ生がWebexの使い方をマスターする時間を設け、4月上旬から授業をスタートしました。当初は教員も学生も顔を出していましたが、大学からデータ・ダイエットの協力が通知され、5月の連休明けは、お互い顔出しなしの授業となりました。

ゼミの授業内容
泉ゼミでは、都内の美術館で開催されている企画展を題材に、3年生が発表をします。
展覧会の見学の前には事前学習をして、見学した後はさらに理解を深めていきます。
2020年前期は、国立西洋美術館の「ロンドン・ナショナル・ギャラリー展」を予定していました。
公式HPはこちら、https://artexhibition.jp/london2020/

①3年生
ゼミの見学会は中止せざるを得ない状況となり、
今年度は国立西洋美術館の常設展を以下のHPと本を使って、3年生が発表をしました。
・国立西洋美術館の公式HP https://www.nmwa.go.jp/jp/index.html
・Googole Arts https://artsandculture.google.com/partner/the-national-museum-of-western-art
・渡辺 晋輔、陳岡 めぐみ『国立西洋美術館 名画の見かた』集英社、2020年。
②4年生
泉ゼミでは9月に夏合宿が恒例行事となっています。昨年度に続き、今年度も予定していましたが、中止です。新年度のコンパも開催できず、ゼミ生が集まることができるのはWebexのオンラインだけで、とても残念です。
夏合宿では、4年生は卒論発表(20分)、3年生は卒論のための準備発表(10~15分)をします。
今年度は、4年生の卒論発表を前倒しで前期に行うことにし、6月から7月にかけて、13名が発表をしました。発表の1か月ほど前に個別にオンライン面談をし、卒論に向けてのテーマを絞り、読むべき本が指示されました。

「カスパー・ダーヴィット・フリードリヒ《人生の諸段階》7枚の連作について」
「ルーベンスの《十字架降架》におけるキリストの人体表現」
「レオナルド・ダ・ヴィンチの絵画表現における学問の影響」
「ターナーとイタリア—旅行が与えた影響—  」
「フィンセント・ファン・ゴッホ 探求し続けた色彩」
「19世紀モードから見た印象派ルノワール」
「ティツィアーノにとってのヴィーナスと美の表現方法」
「エドガー・ドガの世界へのまなざし」
「カスパー・ダーヴィト・フリードリヒの作品における愛国主義と自然へのまなざし」
「ジョルジュ・スーラ 点描法のルーツと主題変遷の理由を求めて」
「次世代の廃校利用可能性」
「廃墟芸術の歴史と魅力」
「コルセットからの解放とフェミニズム」

大学の図書館が使えないなか、みなさん、なんとか発表を終えました。この状況下でも、卒論に向けて前進しているので、よかったです。
後期は3年生の発表から始まります。

後期の授業が終了し、コロナの流行が落ち着けば、春休みにゼミ旅行を考えたいと思っていますが、こればっかりはどうなるか分かりません。
4年生は就職活動と卒論執筆の両立で大変ですが、卒論のほうはサポートしますので、なんとか乗り切ってください。
後期のゼミでは、4年生は卒論の原稿をみんなでチェックする作業をします。3年生は学術的な論文を使って19世紀フランス絵画について学びます。

それでは、みなさん、よい夏休みを。

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